
尼崎市の麺屋花星近くで働いている方から、花星が先日、閉店したという話を耳に。
「え?…うそやろ?」と思ったけど、5月7日をもって閉店との貼り紙が出されているという。
翌日、見に行ってみると間違いない。
突然の閉店に戸惑ったお客さんは何人もいるようで、私が貼紙を見たあとにも近寄って確認し、残念そうに去って行く人がいました。
花星のマスター、数年前に体を壊してから、営業時間の短縮、定休日を週2日にするだけでなく、月曜日も臨時休業になることも多く(私が行った時は、月曜はほぼ臨休でした)、マスターの体の調子が思うようでないんだなぁと想像がつきました。
麺屋花星がオープンしたのは2002年10月。
オープン当時から店の噂は聞いてましたが、私が初めて花星を訪れたのは、開店の翌年、2003年4月になってからでした。
花星のスープは動物系と魚介を合わせたダブルスープで、これは2000年頃から流行していたスタイルでしたが、食べてみて感動とインパクトはそれほどありませんでしたが、何というかホッとする味と言うか、やさしい味わいと言うか、心にじんわりとしみわたる感じ。
そして奥様のやさしい接客がまたイイ。
カウンターで一人、食べていると、マスターが私に話しかけてきました。
「お味はどうでしょうか?」と。
食べに行くと、たまに店主からそう聞かれる店が他にもあるのですが、こういう場合、どう答えたらいいのか言葉を選んだ結果「おいしかったですよ」としか言えなかったりしますが、その時の私はどういうわけか「スープはあっさりとして味も良いけど、この細麺がちょっと柔すぎた感じがあってスープとあまり絡んでないかな…」と、感じたままに正直に言うてしまいました(^^;。
マスターも開店から半年近く、いろいろ試行錯誤していたようで、麺の柔さの点も他の客から指摘されたことがあって、多少ゆで時間を短くぢたとのこと。それでも柔いのは麺の特性なのだろうか?
まあ、そういうやりとりが、初訪問の時からマスターとの間にありました。
当時、某人主宰で兵庫のラーメン本を発刊する計画があり、その店選びをしていたところでした。
尼崎市内の店からは、現存するラーメン店では日本最古と言われる「大貫」が掲載店に決定していたのですが、阪神間、尼崎であと1軒、どこの店を入れようか迷っていた時に、同じ尼崎市にある「らぁめん夢屋台」の当時の専務さん(現在は代表取締役社長)と話をしたところ、専務さんから「橘の花星!、おすすめです!」との意見をもらい、花星を掲載店に決定したという〜。
掲載お願いできませんか?と、麺屋花星へ来店したのが2度目。
その時に、私の本性をマスターに明かしました(笑)
それ以来、常連と言うほどではありませんが、お店に通うようになりました。
そして2006年の夏頃だったかな。マスターが椎間板ヘルニアで入院・療養することになり、お店が長期間休業になってしまったりってこともあり、その頃から営業時間が短縮されてきた気がします。
2012年以後、2〜3か月に1度のペースで花星に通っていた私でしたが、半年に1回とか、7〜8か月以上も間が開くことも。
私が麺屋花星へ最後に行ったのは昨年(2015年)の9月でした。
私にとって心のオアシスでもあった麺屋花星、もっと通っておけばヨカッタと後悔…。
お店を止めてからのマスターと奥さん、どうしてるのかな〜。